令和13年の完成を目指して旧狛江第四小学校跡地に室内温水プールなどを整備する最新のスポーツ施設整備の具体的な設計が進んでいます。初期投資額50億円を超えるビッグプロジェクトで狛江市には財政負担が重くのしかかっています。
自由民主党は三多摩議員連盟連絡協議会の研修会に総務省の専門家を招き、今年度創設された「公共施設の集約化・複合化事業(除却)」が負担軽減に大きく役立つ可能性を理解しました。そこで第4回定例会の一般質問で「西和泉スポーツ施設」に適応できないか質問したところ、企画財政部長から「『集約化』の考え方を取り入れることで、市財政の負担軽減を図ることは非常に重要だと考えている。」と答弁がありました。

①投資額50億超(仮称)西和泉スポーツ施設とはどんな計画?
【室内温水プール】水泳用、幼児用、ジャグジーの3つを設けます。 水泳用プールは25m短水路で7レーン。 一般利用のほか小中学校の水泳授業や水泳教室での活用を想定。安全に利用できる水深を確保します。
【体育館】 全面的にリニューアルします。バスケットボール・バレーボール・バドミントン・卓球・フットサルなどでの使用を想定した最新のアリーナです。
【グラウンド】広さは現在と同程度の約7,300㎡、ソフトボールや少年野球、少年サッカーでの使用を想定しています。
【オブスタクルスポーツ設備】 SASUKEをベースに発祥し、ロサンゼルスオリンピックで近代五種競技に採用されるオブスタクルスポーツを体験できる設備の設置を検討します。
提供:JOSA
②自由民主党・明政クラブが提案した内容とは?市が評価した内容は?
総務省が今年度スタートさせた「公共施設の集約化・複合化に伴う除却事業」(当面は令和8年度までの事業)を市に提案しました。室内温水プール等を新規に整備するかわりに既存の小中学校の屋外プールを廃止(除却)することで市は地方債を整備費の90%まで発行することができ、市債発行額の50%が翌年度以降の国からの地方交付税に加算されます。交付税措置率が50%と高いため、狛江市にとっては大変魅力的な制度で、国に継続を働きかける必要があります。
③狛江市の小中学校の屋外プールはどうなるの?
狛江市ではすでに学校の水泳授業に川崎市の民間温水プールを活用しています。令和6年度に第一小学校と和泉小学校で実施された民間委託による温水プール授業は多方面で評価を得たため令和7年度は全小学校に対象を拡大して実施されています。教育委員会の報告には「民間プール委託の対象が全学年となり学校プールが利用されなくなった場合には、維持管理費の削減効果がみられる」とあります。
学校プールの集約化に関しての一般質問への回答で教育部長は「様々な角度から検討したい」と回答しています。
